「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べin大阪 #5」にいっていきたよ

10月27日に開催された「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べin大阪」(以降,コツコツ大阪)の#5に参加してきました. コツコツ大阪は半年に1回のペースで開催されている投資家オフ会です.今回はでてきた話題と感想を簡単にまとめます.

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コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べin大阪

コツコツ大阪は,全国で行われているコツコツ投資家がコツコツ集まるシリーズの大阪版です.参加申し込みページから,引用すると次のような会です.

投資信託やETFなどを使って長期的な資産形成を目指す方々の集まりです.既にコツコツと投資を始めている方は勿論、最近始めた方、これから始めようと思っており色々と話を聞いてみたい方も大歓迎です.

幅広い年齢、性別、職業、投資経験の方たちが交流していますので、色々な考え方を共有できます.
出典 コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べin大阪 #5

今回のゲストは,経済コラムニストの大江英樹さん,大江加代さん,ラジオ日経でお馴染みのカン・チュンドさんが来られていました.残念ながらカン・チュンドさんとはタイミングが合わずお話できませんでした.

ざっと会場を見た感じ,40代くらいの人が多い印象でした.もちろん若い方もいましたら少数派のようでした.ただ,半分くらいの人は初参加のようで常連ばかりではないのは良いですね.

出てきた話題と感想

いろいろな話題が出ましたが記憶に残っていることをいくつか書き残そうと思います.

iDeCoについて

個人型確定拠出年金(iDeCo)ですが,2017年1月から公務員や主婦も加入できるようになりました.大江加代さんによると,公務員や主婦が加入できるところで加入者がどーんと増えて,それ以降は減るものだと予想されていたみたいですが,現在もそれなりの新規の加入者がいるようです.

雑誌に掲載されることで,今までネット証券を利用してこなかった客層もネット証券で口座を開設するようになったため,ネット証券側もいろいろ工夫しているようです.私はもうなれてしまいましたが,確かにウェブページはいろいろな項目があってわかりにくいと思います.ネット証券側は今までと異なる客層が増えることで対応が大変かもしれませんが,これを期にいろいろと使いやすくなるといいですね.

今の所2020年までは,「特別法人税」の課税が凍結されていますが,特別法人税が廃止されないことに不安をもっている方がいました.私も課税が再開されると魅力はへるなぁとは思っています.

ただ,現状iDeCoで定期預金をされている方が相当数いる以上,政府はなかなか特別法人税を再開することは難しいのでは,という意見が私の席のコンセンサスでした.

また,そもそも政府が信用できないからiDeCoはやらないという方もいました.そういう考えは当然あるだろうけど,私は流石にそこまでひどくはないだろうと楽観しています.

資産活用期に資産をどう取り崩すか

同じ席にもう退職がみえている方がいて,資産活用期に資産をどうやって取り崩していくかを悩んでいました.

私はまだまだ資産形成期で,そんな先のことを考えてもしょうがないとは思うものの,今のところ次のように考えています.

投資信託が資産の大半を占めるなら,毎月定率で解約していくのが良いんじゃないかなと思います. 投資信託は株と違って細かく売買できますし,習慣化あるいは証券会社が対応してくれれば比較的楽にできるんじゃないでしょうか.ただ,取り崩し額が資産額と景気に左右されるので,資産形成期に如何に資産を積み上げられるかがポイントになるでしょう.

私は大半が個別株やオプションなので,資産活用期が近づいてきたら徐々に配当銘柄にシフトしていき,配当金で生活費を賄おうと考えています.これは,現状の制度設計だと,配当金として収入を得るほうがお得になりやすいからです.

フェアバリュー

「株はいつ買ってもフェアバリュー」という話が何回かでました.単にそれだけだと簡単に反例をあげることができるので,非常に誤解を招く表現だと思いました.

株価は受給で決まるという意味で考えると,確かにその価額で市場が値付をしたわけなのでその時点ではフェアバリューといってもいいかもしれません.しかし,日本のバブル絶頂期の株価がその時点で適正かと言われれば疑問を抱くでしょう.

条件を追加して,「長期の世界分散株式投資であれば」株はいつ買っても(長期で上昇するので)フェアバリューというように解釈してみましょう.これでも不十分だと思います. なぜなら,長期ってどれくらいのスパンなのか,というのが抜けているからです. 人生は有限時間なので,自分の人生設計のなかで投資に関しても現実的なスパンで考えないとダメだと思います.

過去の株式パフォーマンスを見ても,タイミング(買値)が結構な影響を与えますしね.

タイミング投資は難しいけど,リターンの幅がどれくらいあるかは知っておいても良いと思う
長期投資だとタイミングは関係ないといわれることがありますが,「長期」のスパンをしっかり定義しないと思っていたのと違う!ってなってしまうかもしれません.今回は,S&P500の長期の株価推移から投資タイミング(買うタイミングと売るタイミング)でどれだけリターンが違うのかをまとめています.

とはいうものの,これがフェアバリューだと,絶対的に正しい値を決めようがありません.私は市場は必ずしも効率的ではないと思っているので,PERや過去のPERの水準などからその投資対象が割安か割高かを判断しています.これが正しいとは思ってはいませんが,投資を継続するにあたっての考え方のひとつになっています.

結局の所,まぁざっくり自分が納得して投資が継続できたらそれでいいんじゃないかなーって私は思っています.

金融教育について

義務教育から金融教育が大事だよねーという話もでました.しかし,実現にはいろいろと難しそうです.

金融について正しく教えることができる教員は非常に少なそうです.金融機関としても,「正しい金融境域」は短期的にはカモを減らすことにつながるのでモチベーションは低いでしょう.そもそも金融のメインである株式は「株式 = ギャンブル」というイメージが大きいですし,ラジオ日経を聞いていてもその多くは投機的な話が多いように思います.

すぐには変わらないでしょうが,金融庁さんが中心に徐々に改善していくとうれしいなぁ程度に私は思っています.

おわりに

和気あいあいとした会でした.

開催日前の1週間はちょうど世界的に株式市場が急落する状況だったので,心配になっている人やあわあわしている人がいるかなぁーと思っていたのですが,観測範囲内ではそういうひとはいませんでした.コツコツ投資家だけあって,一時的な相場の急落は気にしてないのでしょうね.素晴らしいと思いました.

最後に,今回はブロガー名刺を持っていき忘れていたので,弊ブログの宣伝ができなかったのが残念です(´・ω・`)

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