えぇっ!?実はXIVといっしょにSVXYも消滅してたかも?

VIXショックから1週間とちょっと,いっときは50を超えていたVIXも20を下回る程度に低下しています.さらに,VIX先物の期近と期先間でバックワーデーションとなっていたのがコンタンゴになってきており,市場は落ち着いてきた雰囲気がでています.

1週間前は,VIX短期先物指数のインバースに連動するETNである2049やXIVが早期償還されるなか,私が取引しているSVXYは早期償還などにはならずにほっと胸をなでおろしていたところでした.

しかし,バロンズを読んでみると,「ほんとはSVXYもなくなっていたかも」と思われる記事を見かけたので紹介と思うことをつらつら備忘録として書き留めたいと思います.

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SVXYのリバランスタイミングがおかしかった?

バロンズの以下の記事です.

外部サイト Where Volatility Goes to Die | Barron’s

この記事は2018年2月12月号の「バロンズ拾い読み」のなかで日本語訳になったものがあるので,SBI証券や楽天証券などのネット証券に口座をお持ちの方はそちらで確認できます.

この記事の内容を,意訳を含め簡単にまとめると,

  • SVXYが2/5(月)の夜を無事に過ごせたのが不思議
    • SVXY は15分毎に原資産(VIX指数先物)の売価に基いて算出される
    • 先物の精算価格が確定する4:15pm(米国)の15分前には,通常は原資産を売買してリバランスをする
    • 今回はその間に,3月限VIX指数が50%上昇しており,本来だったらNAVが4ドルから11ドルになるのはおかしい.正しくリバランスを行った場合だと,ETFの価値が0になっていたかも.
    • 著者は,ProSharesがその時間帯にリバランスを行わずに先物価格が下落するのを待っていたのでは?と推測.
  • SVXYの取引が一時停止になったのは,ETFの純資産価値(NAV)の公表を ProShares が行わなかったため

という感じです.

真のインデックス投資家ならば,指数から乖離するのはけしからん,と憤慨するところかもしれませんが,NAVベースで99.76%下落しているところにETFもなくなってしまうと目も当てられなくなるため,指数から乖離が生じてもETFが存続してよかったと思います.

投機家/投資家保護の観点からは,強制償還よりETFの存続の方が良いと思うので.

なお,目論見書によると指数を厳密にフォローする必要はないとされているので,たとえリバランスのタイミングがいつもと違っていてもダメってことはないようです.

おまけとして,ここ2週間くらいのSVXYのNAVの推移を載せておきますね.

おわりに

今回はバロンズの記事の中で気になった記事をとりあげました.

SVXYはVIXそのものではなくVIX先物を利用して構成されています.したがって,100%VIXと同じ動きをするわけではありません.

終値ベースの検証した結果では,一発退場になる状況はなかった気がしますが,やはり日中の動きも含めないとダメそうです.分足ベースのVIX先物のヒストリカルデータってどこかにあるのでしょうか.あれば検証してみたいですね.

今回のVIXショックを考えると,思いの外ETFが0になってしまうリスクが高そうです.きちんとリスクヘッジをしないといけませんね(´ー`)

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