2019年の振り返りと2020年に向けて

2019年の株式市場はスタート地点が低く設定されたため結果的には悪くはなかったと思いますが,一部の人の言動に大きく左右された一年のように思います.特に,米国のあの方.

ともあれ年末ですので,2019年の投資の振り返りと2020年に向けて私の投資についての考えを整理したいと思います.

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2019年の振り返り

私の投資戦略

まずは,2019年の投資戦略について整理すると,大きく分けると次の通りになります.

  • 日本株(約40%): 長期的に増収増益していきそうな日本株に長期投資
  • 海外株(約5%): 長期的に増収増益していきそうな国に長期投資1現在はナイジェリアのみ
  • レバレッジ・インデックス投資(約30%): 株式オプションを使ってレバレッジをかけた米株:債券戦略とヘッジつきVIXショート戦略
  • つみたてNISA(約10%): 世界株式(日本をのぞく)に毎日つみたて
  • 現金(約15%)

比率は特に考えてやっているわけではなく,結果的にそうなったということですね.

印象に残ったこと

2019年の投資成績はまぁまぁプラスになったので良かったと思います.詳細は別途2019年12月の運用成績で書きたいと思います22019年11月の運用成績は途中まで書いたのですが,結局時期を逸したということでアップしませんでした.12月分はそうならないように善処したいと思います.

日本株

まず日本株について.2019年は年初頃の業績見通しは良くも悪くもなかったものの,年後半になるにつれ業績の下方修正がちょろちょろではじめました.

特に,持ち株の日本株で比率が大きい,竹本容器やOATアグリオの業績が微妙でした.竹本容器は中国のEC規制の影響で中国での売上・利益が悪化しました.OATアグリオは昨年の大型買収ののれん関係や新薬への転換の遅れ,不採算事業の精算などにより減収減益になっています.いずれも一時的な影響のようなので,ホールドしながら様子を見たいと思います.

持ち株の日本株の中で最も印象に残ったのはイオンディライトです.イオンディライトは長期間に渡って増収増益を続ける優良企業でしたが,同社子会社のカジタクにおいて会計不正が発覚し大きく株価を減らしました.年末にかけては不正発覚前の水準まで戻りました.対策に効果があるかどうかはしばらくたたないとわからないので,期待をして注視していきたいと思います.

一方で,大きくプラス寄与したのはアイ・アールジャパンホールディングスとピックルスコーポレーション.アイ・アールジャパンホールディングスは買ったときはバリューな株でしたが今はバリバリの成長株としてかなり割高な水準で買われるようになっています.ピックルスコーポレーションは非常な地味な銘柄ですが,大きく増収増益ということでどーんと跳ねました.その後見通しがそんなによくないんじゃない?ってことで年末にかけて大きく売られていますが(´・ω・`)

海外株

海外株の枠としては,現在ナイジェリア(NGE)のみに投資しています.

NGEは年始めはS&P500を凌ぐ上昇率であがっていたものの,反転し大きく下落しました.年末にかけては少し戻してきましたが,2019年はマイナスです.これは結構全体のパフォーマンスに影響を与えました(´・ω・`)

ナイジェリアはフロンティアに分類される国でいろんなところに不安要素があります.しかしながら,バリュエーションを考えると,ナイジェリアが持っているポテンシャルを反映した水準からずいぶん割安に放置されています.すぐには上がらないとはおもっていますが,20年後くらいのスパンで報われればいいかなと思っています.

レバレッジ・インデックス

「広く分散されたシャープレシオが高いポートフォリオに適度にレバレッジをかけよう派」に属しているので,意識的にはこれがメインの投資戦略です.が,2019年はVIX先物ショートが溜まっていたこともあり大きな下落に備えて,株式:債券ポートフォリオのレバレッジを抑えめにし,UVXYを買ってVIXロングポジションをちょいちょい作っていた結果,十分なリターンが得られませんでした.

VIXロングはオプションを使って,そのコストを低減しながらポジションを作っていたのですが,さすがに株価が好調すぎてVIXが低水準を維持した結果,UVXYが大きく減価しました.これが利益を削っていきました.

とはいえ,相場が好調なときに少しでも利益が得られたのでよいとするか,下落に備えて控えめにした結果祭りに乗り遅れたので悪いとするか,なかなか判断は難しいです.私は前者かなぁと思っています.

2020年にむけて

次に,2020年にむけての投資戦略と私なりの株式市場の見通しですね.

投資戦略

私の投資理念の根幹には長期投資があるので,2019年の投資戦略とほとんど変わりません.長期的に増収増益が見込める銘柄がバリュエーションがほどほどか安いときに買う,ということです.

ただ,やっぱりインデックスにのって相場の荒波に流されるままにホールドするのもよいと思っています.ということで,個別株は割合的に減らしながら,レバレッジ・インデックス投資の比率を徐々に挙げていきたいと思います.オプション楽しいですし(*´ω`*)

いずれにしても,完全に相場から資金を引かずに,ほどほどで参加していたいと思います.

株式市場見通し

株式市場の見通しなんて,わかるはずはないんですが,一応考えていることの整理ということで書いてみます.

日本株については,業績については悲観的です.消費は訪日外国人だよりですし,輸出や海外事業は中国がごたごたしているので微妙です.ただ,逆に株の仕込み時だと思っているので,安くなった株は拾っていきたいと思っています.

米国株については,大統領選前まではイケイケドンドンで上がって,反動で下げるかなぁと思っています.FRBは隠れ量的緩和を行っているし,実体経済に良い影響を与えることができれば大きな下落は無い気がしますが,今の株価は結構な期待を織り込んでいるように思います.個人的には,行くとこまでいって大きく下げてほしいです.

ちなみに,2019年12月17日時点のVIX先物の建玉はこんな感じになっています.

年末にかけてVIX先物ショートのポジションは少し整理されてきました.VIXショートの水準は高いままではあるものの,VIXが跳ね上がるような下落はそこまで高まってなさそうです.

ナイジェリアについては見通しが改善してきているので,今がいったんの仕込み時だと思っています.インフレ率が高いのが一番の懸念ですが,悩んでもしようがないので(*´ω`*)

おわりに

ということで,2019年のふりかえりと2020年の見通しでした.

見通しは当たらなくて良いので,100円BIGが当たってリタイアできると良いなぁと思います.来年は良い年であるといいですね(*´ω`*)

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