気づいたらANAとビックカメラから株主優待が届いていました.両方ともありがたい優待ですね.
ということで今回は,優待内容のおさらいと各社の業績をざっとみてみます.
株主優待
ANA
ANAでは,株主優待として以下がもらえます.
- ANA国内線ご搭乗優待(片道普通運賃50%引)
- ANAグループ各社・提携ホテルご優待
国内線搭乗優待券は単元数に比例した枚数もらえます.ただし,4単元より大きい場合は比例係数が徐々に小さくなっていきます.国内の長いフライトでプレミアムクラスに乗るときに重宝します.マイルをSkyコインに交換+株主優待券使用で現金を使わずにプレミアムクラスに乗れます.マイルとプレミアムポイントの両方が貯まるので良いです.
ANAグループの優待は10%から20%の割引券です.たくさんありますが,私はなかなか使う機会はありません.
詳細は公式サイトを確認してください.
公式 株主優待のご案内 | 株式情報 | 株主・投資家情報 | ANAグループ企業情報
ビックカメラ
ビックカメラの優待は買物優待券です. 年2回もらえます.8月末が基準日の優待は,所有株式数による優待の他に保有期間に応じた優待があります.
- 所有株式数: 1000円分 (1単元-5単元未満)から,所有株式数に応じて最大25000円分
- 保有期間: 1000円分(1単元以上を1年以上2年未満),2000円分(1単元以上を2年以上)
詳細は公式サイトを確認してください.
公式 株主優待制度│株式会社ビックカメラ:株主・投資家情報サイト
ざっくり業績チェック
ざっくり業績を確認してみましょう.
ANA
進行期の第2四半期決算説明会資料から業績を確認します.
上期の営業利益の推移をみるとここ5年は増益ですね.営業利益率も同様に改善しています.ちなみに,売上高も増加しているので,増収増益が続いています.
ROEやROAも増加傾向で,自己資本比率も40%付近なので財務は健全だと思います(ざっくりですが).
11/20時点での予想PERは10.74倍です.航空運送の10年平均PERが大体13倍くらいですから,まだまだ割安な水準だと思います.
ポートフォリオの一部に入れておくのは良いかもしれません.
ビックカメラ
2017年8月期の業績を確認します.
売上高はずっと横ばいですね.経常利益も横ばいです.来期は増収増益予想のようですが,大きな伸びはなさそうです.純利益は,2015年8月期を底だと思えば増加傾向に転じたようにも見えますが,売上高が伸びていないところをみるとジリ貧だと思います.
個人的に,家電量販店に明るい未来を思い描けないので,進んで投資しようとは思いません.
雑感
ANAとビックカメラの株は現在保有していません.ANAは買い戻す可能性はありますが,ビックカメラは今のところ投資候補にはなっていません.
とはいえ,株主優待はクロス取引でとりにいくかもしれません.
ただ,株主優待は非常にありがたいものである一方で,度を越した株主優待には懸念を抱いています1.株主優待が充実することで多くの個人投資家が優待目当てで保有することにより,株価が安定するといわれています.業績とかけはなれた高値で安定することもあります2.しかし,取締役会で簡単に変更できる株主優待ではいつはしごをはずされるかわかりません.私も株を始めた頃ヴィレッジヴァンガードで痛い目みました.個人的には,株主優待を充実するよりは配当で還元すべきだし,増収増益を目指した経営をしてほしいものです.
株主優待制度の問題点についてはさいもんさんのブログが詳しいです.
参考 株主優待制度の問題点のタグが付いた記事|ひとり配当金生活-株式投資でセミリタイア生活
とはいえ,過剰な株主優待がある以上,業績に懸念があったとしても株主優待単体で魅力的かつ現金があまっていれば,私はクロス取引で優待はいただきますけどね.
コメント