グローバル3倍3分法ファンドの実質コスト: 設定されてから7ヶ月

レバレッジバランス投信の「グローバル3倍3分法ファンド」ですが,2018年10月4日に設定されてから約7ヶ月経ちました.

4月中旬頃から突然流入量が増え,一部からは最近注目されている投信です.その流入量は,カンブリア宮殿でひふみ投信が紹介されたとき並の流入量(5億円/日から10億円/日)がありました.最近は,多少流入量は減ってきていますが,まだまだ多いです.

そんな密かに人気がでてきている,グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)の実質コストについて,今までの月次レポートからみてみます.なお,実質コストは,ここでは基準価額の騰落要因で「信託報酬等その他」を考えます.つまり,先物価格に含まれているであろう金利コストは含まれません.
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グローバル3倍3分法ファンド

グローバル3倍3分法ファンドは,株式,債券,REITについて世界に分散して投資する投資信託で,TOPIXと債券部分を先物で運用することによって,資産額の3倍の投資を行います.日興アセットマネジメントによる特設ページがあるので,詳細はそちらを参照ください.
グローバル3倍3分法ファンド|日興アセットマネジメント
グローバル3倍3分法ファンドは、幅広い資産への分散効率を保ったまま“3倍化”を図ることにより、株式ほど下がらず、株のように上がる、“増やすための分散”となることをめざしたファンドです。
また,以前私がシミュレーションをした結果もあるので,興味があればこちらも参照ください.
レバレッジドバランス投信「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」は期待ができそう
レバレッジド・バランスファンドの「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」について概要と期待されるパフォーマンスをバックテストでチェックしてみました.今のところ,魅力的かつ期待できる投資信託だと思います.

実質コスト(2018/11/30〜2019/4/26)

2018年11月30日から2019年4月26日時点の月次レポートから,基準価額と実質コストを抜き出して,年率換算の実質コスト(%)を求めると,以下の表のようになります.なお,月次レポート要因分解は概算値であり,実際の値は運用報告書が出てくるまでわからないことに注意です.
日付当月基準価額(円)信託報酬等その他(円)実質コスト(年率換算)
2018/11/3010256-7-0.82%
2018/12/289690-4-0.50%
2019/01/3110349-8-0.93%
2019/02/2810695-5-0.56%
2019/03/2911203-7-0.75%
2019/04/2611224-4-0.43%
目論見書のファンドのコストは約0.5%なので,実質コストは若干大きめに出ています.また,6ヶ月分のコストと4/26時点の基準価額をもとに年率換算の実質コストを求めると,約0.68%になります.個人的には十分許容範囲だと思います.

まだまだファンドの純資産に対する毎日の流入額が大きいので,不安定な運用になりがちかなぁと思っています.若いファンドなので,期待をしつつ継続的な監視が必要だと思います.

おわりに

今回はグローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)の実質コストをまとめてみました.若干大きめではあるものの,十分許容範囲内だと思います.
実質コストに関しては今の所問題はないと思いますが,ちゃんと投資できているのか?について疑問が残ります.グローバル3倍3分法ファンドは現物80%で残りの20%の現金をもとに先物でレバレッジをかけています.2019年2月28日までは,現金その他の割合が22%程度とほぼ設計どおりの水準ですが,3/29は27.8%,4/28時点では30.7%と増加傾向です.これは,4/28時点で純資産の10%を占める約30億相当が投資されず現金として残っている計算になります.日々の流入を即時に投資できていなかったとしても,これは資金が遊びすぎでは?と思ってしまいます.

いずれにしても,他の運用会社からもレバレッジバランス投信が出てきてくれたら良いんですけどね(´ー`)

追記 2019/5/22: 「現金その他」の割合が大きいことについて日興AMに電話で聞いてみました.回答によると,解約等の備えて現金を持っている部分がありその水準は適切だと考えている,とのことです.私としてはやっぱり現金が遊びすぎでは?と思っています.

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