ユニバーサル園芸社の株主総会にいってきました.
株主総会に参加するのは人生初です.会場が自宅の近くだったのと,外せない仕事がなかったので有給をとっていってきました.
株主総会の質疑を簡単にまとめました.
コンテンツ
ユニバーサル園芸社
- グリーンレンタルを行う「グリーン事業」,造花やエクステリア用石材等の観葉植物の販売をおこなう「卸売事業」,そして草花,観葉植物,園芸資材等を店舗販売をする「小売事業」の3つの事業をやっています
- グリーン事業が主要な事業です.全体の売上でみると約70%,営業利益でみると90%以上がグリーン事業です.
- 海外にもM&Aで積極的に進出しています.グリーン事業の3割程度が海外売上です.
質疑
書いたメモと記憶を頼りに書いているので実際のニュアンスと違うかもしれませんがご了承ください.
1部上場をめざしているのか?その見通しは?
- 株主数は足りないが,1部上場のその他の条件は満たしている
- 三年後に売上100億を達成した上で,1部に市場変更したい
最新の四季報の内容が全体的にネガティブだが事実か?
- アナリスト向け説明会で喋ったことがそのまま四季報に載っており,事実である
- しかし,海外事業でバタバタしているのも予め100%想定していたことであり,それを調整しているところ
- M&Aした米国企業は5億,7億ぐらいの小規模のところ(園芸会社としてはそれくらい)
- 今までそれぞれ自由にやっていたところを,数字をあげるために指示すると離れていく従業員がでてくる
マーケティングや人材育成についてはどう考えているか?
- マーケティングについて
- 売上100億を目指すには毎年10億増やさないといけない
- それは園芸会社としてはかなりハードルが高く,既存事業だけでは厳しい
- そのため,新規出店やM&Aで増やしていく予定
- 人材育成について
- 世界一の園芸会社(売上300億)を達成するためには,重要な課題だと考えている
- 当社は普通の園芸会社と違い,入社に体力テストがある(例えば,スクワット1000回とか)
- 本社はみすぼらしくても良いと考えていたが,新卒採用を考え去年今年と本社を改修している
- 中途採用もやっている
創立50年を迎えるにあたって特別配当はないのか?
- 特に考えていなかったが,検討する
小売事業は赤字が続いているが今後の見通しは?
- 花屋さんの業態は昔からあり競合がたくさん
- 利益率10%程度の何か成功する業態が見つかれば,それを増やしていけば良いので事業拡大しやすい
- 花屋さんは赤字だが,カフェ・レストランは黒字
- 花屋さんを中心にし,カフェはついでだと考えていたが,発想の転換が必要かもしれない
- 進行期は黒字化して,少なくとも数%の利益率を達成する
- 実現できなかったら取締役を解任してください
日本と海外事業で異なるところは?
- 海外ではクリスマスの売上が大きい
- 売上の25%くらいを占める
- 米国の利益率は20%から25%くらい
- 米国の園芸会社は,日本より省力で日本事業並の利益がでている
- うまくやれば米国事業をもっと伸ばすことができると考えている
- 米国企業の働き方は参考になる
グリーン事業について地方はどうするのか?
- 地方には同業他社が沢山ある
- 個人でもレンタルグリーンをやることは可能なので,参入障壁はものすごく低い
- 園芸市場は横ばいであり,地方では多くの零細園芸企業があるため,そこに当社が入り込むとそのような企業を駆逐してしまう.それに大義があるかと考えると難しい
- 一方で,固定観念にとらわれるのはよくないので検討する
感想
はじめての株主総会参加でドキドキしました.
森坂社長の議事進行は人柄が表れていて,大変良かったです.話を聞く限りは,これぞ成長戦略というのが明確に無いようでした.しばらくは足踏みかもしれませんが,時期をみて(投資資金ができたら)買い増ししたいと思います.
最後に,株主総会の帰りに,ユニバーサル園芸社の the Farm 内にある Farmer’s Kitchenでランチを食べました.店内はめっちゃオシャレで料理もおいしかったです.こういう感じのカフェレストランは良いんじゃないかな.実際収益率も高いようなので,カフェレストラン+αの事業拡大で今後も成長していけるんじゃないかと思いました.
コメント
[…] 引用元:hassのまったり投資譚 […]