2019年9月は,サウジアラビアの石油施設がドローンの攻撃により大きな被害が出たことから原油先物価格は一時高騰しました.しかし,石油施設の被害が原油の流通量に対して影響が軽微であることから,原油先物価格は緩やかに元に戻りました.その結果,一時的に下げていた日本や米国株式市場は,米中貿易戦争の好転期待もあり,よこよこないし少しプラスとなりました.
そんななか hass fund の運用成績は前月比3.12%のプラスでした.
パフォーマンス
投資成績については以下に従って求めています.
パフォーマンスを算出するにあたり,売買手数料(税込),配当(税引き後),および売却益(税引き後)を考慮しています.ただし,売却益の税金は翌年の確定申告後に反映させます.
月次リターン
9月末時点の hass fund は前月比+3.12%でした.一方でS&P500(税引き後配当込,円建)とTOPIX(税引き後配当込)はそれぞれ前月比3%と7.05%でした.株価が堅調だったことに加え配当も多かったことから9月はTOPIXが大きく上昇しています.hass fundはだいたいS&P500と同等の結果でした.
hass fundの内訳を見てみましょう.先月はオプションが好調でしたが,9月は一転オプションは若干のマイナスになりました.それ以外は大きくプラスになりました.特に,先月まで6ヶ月連続でマイナスになっていた米国株ポートフォリオ(ナイジェリア)がプラスになりました.
基準価額
hass fund はようやく直近高値の4月末の水準まで戻してきました.世界経済の雲行きが怪しいなかこのまま続けばいいのですけど.
資産額
資産についてはようやく昨年10月頃の水準まで戻ってきました.ただ,目標額と比べると,徐々に引き離されてきています.
ポートフォリオ
全資産
先月に引き続き,オプションポートフォリオの比率が大きくなりました.これは主に,ヘッジ付きVIXショート戦略のPut売でUVXYの割当があったためです.それに伴い,上位銘柄にUVXYが1位として入ってきています.
日本株
日本株は特に売買していません.
全体的に日本株は好調でした.その中でもピックルスコーポレーションは,1Qに引き続き2Qも上方修正をしたため株価がするすると上がっていきました.また,OATアグリオは2Qの決算自体はあまり良くありませんが,昨年の大型M&Aの短期借入が長期借入に借り換えられたことが好感(?)されたようで,下落基調だったのが緩やかな上昇基調になりました.
持ち株のほとんどはそこまで業績悪化に転じているものはなさそうですが,日経銘柄では業績悪化がちらちら見受けられるようになってきたので,ちょっと気にかけておきたいと思います.
米国株
米国株ポートフォリオでは,サウジアラビアの石油施設の件による原油先物価格の上昇にともなって,NGEの株価も上昇しました.しかし,原油先物価格が下がってくると同じようにNGEもさがってきました.さがってきたところを,NGEを少し買い増ししました.ほぼ毎月NGEを買っている状況です.
ナイジェリアの景気はリセッションではないですが依然よくはありません.まぁ株は直近の見通しが悪いときに仕込むのがよさそうなので,買い増ししています.
オプション取引
オプションポートフォリオは先月からとくに変わっていません.
SHとTBFのオプションを使ったレバレッジド・ポートフォリオを運用していますが,ずっとよこよこなので久しくリバランスしていません.大きくS&P500が下がってくれるとポジションを増やすと同時にリバランスしたいと思っています.
UVXYのオプションを使ったVIXショート戦略の方は,利益のボラティリティが高いですが,じわじわと利益に貢献してくれています.相場がよこよこであれば時間が利益に変わるので今の相場環境は都合が良いです.
つみたてNISA
つみたてNISAは淡々とeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)を毎日つみたてで積立ています.ずっと損がでていたTOPIXや3地域均等型がたまにプラスになるようになりました.
おわりに
9月のhass fundはプラスで終わりました.
投資として形ができたので投資に対する興味が薄れてきました.とはいえ,やりたいことはいろいろあるんですが手つかずですね.リスク評価をきちんとやること,オプション戦略を中心とする投資の自動化をしたいと思っています.いつになるかわかりませんが.
コメント